事務員の日記

物覚えが悪い

「大黒柱になってしまうよ」って言われた高校時代

進路相談の時に担任の先生から言われて強く覚えているのが、

「このままだと貴方が大黒柱になってしまってしまうから、自分と家を切り離しなさい」って言葉なのだけれど、三十路になった今確かにその通りだなと思っている。

 

今私が家に根を張っているのは自分の貧困っていう部分が多いのだけれど、じゃあ家を出るのに十分な資金繰りが出来ていたら家から離れるだろうか?と想像してみても、たぶん実家暮らしをしていると思う。

第一は自分の経済能力の低さ(貧困)、第二はペットの世話を含めた家の維持がかなり重い。ペットはいつか自分よりも先に逝ってしまうけれど、ペットが居なくなった後は親が妙齢に差し掛かって一人家に置いておくには忍びなくなってしまう。

 

仮にペットが居なかったとして、私は家を出ることが出来ただろうか。

母一人に実家のすべてを任せられるんだろうか?と思うと、無理だったような気がする。母も経済的に自立していないので、稼ぎ手が一人抜けるというのは想像すらできない。

 

一人暮らししてみたかったな~と思うけれど、あと何十年かすれば私も一人暮らしになるのだし別にいいか、とも思う。

 

冒頭の先生の言葉、高校生当時はピンとこなかったし、むしろ何を大袈裟な事をと思っていたけれど、本当にその通りになったので先生って生徒をよく見ているんだなあと感心しかない。

 

長男長女症候群っていうのをよく見聞きするけれど、私はそれほど責任感の強い方ではないし、これはむしろ自分の出自を言い訳に経済的な自立が出来ないことを正当化しようとしたいだけの悪あがきだと思っている。

よくないな~。