悪意のない小さな差別って無自覚のうちに他人と自分に向けている
悪意のない差別(マイクロアグレッションっていうらしい)について、最近ようやく意識するようになった。
多分去年あたりに自分のセクシャリティへの理解が深まったことと、それについて調べるようになったから、差別とか偏見みたいなものへの関心が高まっていたからだと思う。
とはいえ、調べているときは意識するんだけれど常に悶々と考えたり何か活動や発信をしているわけではないので、日常生活の中では忘れてすごしているのだけれど、昨日は立て続けに自分のなかの無意識の差別を改めて実感した日でした。
先ずは、つづ井さんのnote
つづ井さんは、共通の趣味(オタクで腐女子)で恐らく同年代という事もあって前作のエッセイ本も読んだし、こんかのwebエッセイも読んでる、なんなら似顔絵が少し似ているってLINEスタンプをプレゼントされたりもして勝手に一方的な親近感を抱いているんですよね。
このnoteの記事、すごい素敵だと思うし、共感することもたくさんあって、よく言ってくれたな…と思った。
私が「裸一貫!つづ井さん」の連載を始めるときに、決めたことがあります。それは「自虐をしない」ということです。
私は20代の未婚の女性で、現在パートナーはおらず、恋愛経験が極端に少ないです。そんな私が自分の日常生活を絵日記にし、沢山の方の目に触れるインターネットに放つ上で、「未婚で」「パートナーがおらず」「恋愛経験が極端に少ない」「女性」であることに関して自虐をするのは、もうやめようか令和、と思ったという話をします。
引用してみようと思ったけれど、要約しきれないから思い返すときは全文読むことにする。
自分を卑下することでコミュニケーションのショートカットすることってあると思うし、自分自身も上手にやれていると思って疑うことがないんだけれど(私もやってしまう)、それで少しずつ疲弊する気持ちもわかる。
それから、このサービス
・”生理=おんな=妊娠予定者・異性愛者”にしない
FtM(トランスジェンダー男性)の方は、男性だけども生理が来ます。FtMの方でなくても、社会的な規範によってつくられた「おんなっぽい」に抵抗のある方も多いでしょう。全ての人の「すき」をつくるのは不可能です。それでもできるだけ、特にそういった文脈で無視されてきた人々への新しい選択肢の提示をしながら、どんな方であってもストレスなく使えるものを目指したかった。
ユーザーの自尊心を下げないサービスにしたい。これはilluminateの矜持です。
このサービスが開始されたことをたまたまTwitterで見かけて知ったのだけれど、私はこれを見るまで自分が既存のサービスを利用する上で違和を持っていたことに気が付いていなかったんです。
生理に伴う体調管理をする上で「妊活する」「異性とSEXをする」「女らしく生きる」というコンテンツが目に付くことは当たり前、私が必要ないだけで大衆的には必要なのだからマイノリティの私が目を瞑っておけばいいんだ。と、本気で、何の疑いもなく思っていたんです。
私は「妊娠をするつもりもない」「異性とSEXもしたくない」「他人の決めた女らしい(男らしい)という概念が嫌い」だって思っていたのに!
これって自分に対する「無意識の差別」で「無意識に自分を卑下」していたんですよね。
仕方ないから目を瞑ろう、の繰り返しって良くないな、と改めて思いました。
めちゃくちゃ感動したし、こういうことに気が付けるクリエイティブな発想って本当に尊敬します。
昨日は、当たり前を疑うってこういうことか、と実感した日でした。
最高って思った…いい日だな…。
忘れないように書いておこうと思う。